7月19日から26日まで来日された、ブルキナファソの2つの患者団体の代表(ドラマン・カニア博士=国立ムラズ研究所勤務、患者団体「アソー・エパティット」創設者・名誉会長と、クレール・オルタンス・サノンさん=B型肝炎当事者、患者団体「SOS肝炎ブルキナ」代表)は、隣国ニジェールのクーデターの影響で大変なこともあったようですが、無事に日程を終えてそれぞれ帰国されました。

今回の来日企画をとおして、日本の政治や外交を担う方々、そして医療や国際保健分野で活躍されている皆様には、アフリカをはじめとした途上国においては、ウイルス性肝炎が猛威をふるっていること、それにもかかわらず、国際社会の支援の枠組みから外れてきたことを知っていただくことができ、沢山のあたたかい激励のお言葉をいただきました。

また、日本のNGOのなかからも、アフリカの肝炎対策支援に取り組む新しい動きも生まれました(ブルキナファソに検査機器を贈るクラウドファンディングはこちらで行われています)。

そして、なにより、今回の企画をとおしては、日本の患者・当事者の方たちと、アフリカの肝炎患者・患者団体の方たちが、お互いに活動や病気のことを交流し、国際的な肝炎の克服にむけた気持ちを同じくして、つながることができました。この協力・協働は、国際的な肝炎克服の力になると信じています。

この3年間、コロナ禍をはじめ、たくさんの困難や紆余曲折がありました。しかし、

今日、世界日本肝炎デーにあたり、今回の来日企画も一つの力となって、国連SDGsの目標3にも掲げられている、2030年までのウイルス性肝炎「排除(Elimination)」のとりくみが、いっそう強力にすすめられていくことを願っています。