7月28日は世界・日本肝炎デーです。
 肝がん・肝硬変など、ウイルス性肝炎が原因で亡くなる方は、HIVや結核に匹敵する毎年約130万人(日本でも約3万人)にのぼります。
 国や地域によって患者の置かれた状況は異なりますが、感染予防、ウイルス検査の普及による早期発見と適切な治療は、どこでも共通した課題です。また、B型肝炎には、ウイルスを身体から排除できる治療法がまだありませんので、「創薬」のとりくみにも患者の期待が集まっています。
 ウイルス性肝炎の克服には国際的な協力が必要であり、世界でも有数の肝炎対策をすすめてきた日本の経験や力が、そのために活かされることを私たちは願っています。

 本来、この肝炎デーにあわせて、私たち日本アフリカ肝炎交流実行委員会では、ブルキナファソから肝炎患者団体と研究者の方をお招きしたいと考えていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、企画は延期となり、また、準備活動にも大きな影響が出ています。そもそも、基礎疾患のある人は新型コロナウイルス感染症に十分な注意が必要とされているため、肝炎患者運動自体に大きな制約がある状況です。一方で、実行委員会事務局のオンライン会議や、ブルキナファソの肝炎患者団体とのオンライン会議、島川祐輔先生にお願いしてのオンライン学習会など、可能な準備をすすめています。

 この状況もふまえまして、本日7月28日、これから色々とご指導をいただき、ご協力をお願いすることになる皆様に、略儀ではありますが、ご挨拶をかねてリーフレット等を送らせていただきました。どうか、ご一読いただければ幸いです。

 引き続き、私たちの活動へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。そして、ともに肝炎のない世界をめざして力をあわせていきましょう。

オンライン学習会のようすから